不朽の名作、「ウエスト・サイド物語」をスクリーンで上映&生のフルオーケストラとのシンクロ・ライブ。という夢のようなコンサートに行きました。
バーンスタインの最後の愛弟子と言われる佐渡裕氏の指揮。最高のコラボレーションですね。

ジョージ・チャキリスらが手足を目いっぱい広げて踊るところ、指を鳴らしながら、スラム街をステップで軽快に行きかう、不良グループ達。
一瞬、何調かわからない不可思議なメロディーのテーマが好きで、私は、よく子供達に聞かせていたので、平成生まれでも、うちの子供達はウエスト・サイド物語をなんとなく知っています。
それはともかく
音楽もいいし、ダンスもステキ。
不良グループの対立も、ミュージカルだから、「ぐるっと回転してから」戦う。
カッコよすぎ。
リタ・モレノが踊りながら歌う名曲「アメリカ」も、2拍3連のリズムでとってもノリがいい。
トニーとマリアの「トゥナイト」は、高校の音楽の授業で歌ったなあ・・・と思い出したり。
「現代版ロミオとジュリエット」と言われたこの作品。
トニーが、こっそりマリアに会いに来て、マリアが「パパに見つかるから」と、小声で会話するところ。
ドキドキするけれど
『あんなに熱唱したら、とっくにバレてるでしょ!』などと思いながらも
叶わぬ恋に涙する私・・・
ナタリー・ウッドがかわいくてステキ。
背景に民族的な差別があって、無益な抗争で、結局リーダー格の少年たちが命を落としてしまう。
「この不良グループの少年達も、一人ひとりの人格を尊重してあげれば、立派に伸びるのに」などと、急に母親のような目線で見たり。
いろんな角度から見つめて聴いて、興奮したり感動したり・・・
忙しい夜でした

ひとシーンごとに拍手が起こるのは、生演奏ならでは、です。
佐渡裕さん、演奏終了後、感極まっていました。最後まで拍手を送りました

・・・・・・・・・・・・
私は、昨日、出先から会場の東京国際フォーラムに向かったのですが、19時の部にギリギリに駆け込みました。
(昼と夜の2回公演なのです)
「銀座で降りたら、方向迷わないようにね。有楽町のビックカメラを目指すんだよ」と、知り合いに言われたとおりに行ったおかげで、迷わずにすみました。
自分の、この日のスケジュールがなかなか決まらなかったので、どなたもお誘いせずに一人で行ったのですが、どなたか一緒にいたら、この高揚した気持ちを分かち合えるのに、などと思いました

「ウエスト・サイド物語」
シネマティック・フルオーケストラ・コンサート
指揮:佐渡裕 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
東京国際フォーラムにて。
最終公演:本日9月22日18時(残席があるかどうかは定かではありませんが

)
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- 2012/09/22(土) 13:45:53|
- コンサート
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ピアノセミナーやステップで、たびたびお会いしていた、ゆうこ先生。
ゆっくりお話しする機会がなかったので、ランチをご一緒しました。
いろんな話に花が咲き、「京のおばんざい」を堪能したあと、エスカレーターを降りながら、時々お店に立ち寄り・・・
「あ、あれ気になる」とゆうちゃん(ゆうこ先生のこと)が指さしたので
「私、持ってるよ」と、言うと
「えっ!?」
「ホワイトタイガーのぬいぐるみ。かわいいんだ~」
「違う違う。私が言ってるのはコレよ!」
「ぎょえ~~


」
ゆう先生が指さしたのは、コレ。

ホワイトタイガーの横の怖い人・・・
ゆうちゃん、何でこんなのが気になるの

初めは、ホワイトタイガーと同じ方向を向いていたのですが。
私達が近づくと、吊るした鎖が動いて、なぜか、ぐる~っと横を向いた。
こわ~い!
爆笑しながら、私達は「横浜ベイクォーター」へ。
ここでは、ハロウィンのお菓子を見たのですが、引き続きこんなものを。

フランケンや、かぼちゃの中には、アメがはいっているのですが。
気になるのは”緑色の手”
「コレって、手が動くんじゃない!?」と、ゆうちゃん。
「えっ?」
動くのを見たいけど、怖くて踏み出せない私。
オレンジ色の器を持ち上げると、スイッチがあったので、「ON」にしました。
「でも・・・動かないよ。」
「手さわるんじゃない?」
おそるおそる触れてみたら
「ハッピーハロウィン!」と、早口の低い声と同時に、
緑色の手が、パッと倒れました。
「うわっ!」「きゃっ、何コレ~」
と、二人で大さわぎ
こんなことばかりしていたわけではないけれど(真面目なお話もしましたよ、もちろん。)
何だかおもしろいことがたくさんあって、楽しいひとときを過ごしました。
今度、「連弾しましょう

」とお約束して別れました。
ゆうこ先生、ありがとう

ランチデートでした。
ちなみに・・・
夜、ライトアップしたベイクォーターは、カップルにおススメです
- 2012/09/19(水) 23:21:31|
- 日々のできごと
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レッスンで・・・
ピアノランドテクニックの「こわいはなし」というイ短調の曲。
♪みんなおいで きいてごらん こわいこわい はなしを
わずか4小節ですが、「こわいこわい」というところが、音が上がるので、本当に怖そうに聞こえるのです。
この曲を練習中の、小2のAちゃん。
「私ね、お化けが見えるの。」と。
「ホントに!?」
聞くと、後ろに小さな男の子が立っていたり、外でみんなで遊んでいても、子供達の間にいたりするそうです。
次の瞬間、いなくなっているとか・・・
それに、ピアノの練習中に、小さな「妖精」らしきものも見るとか

霊感の強い人っているから、私は本当にAちゃんには見えるのだと思います。
ちょっと怖いけど、「サダコ」のような恐ろしい幽霊ではないし、本人が真面目な顔で言うので、
「こわいお化けじゃなくて良かったね。守ってくれているのかもよ!」と言いました。
次の週、レッスンで、また「こわいはなし」のフレーズを弾きました。
私が弾き終わった時
「ね、先生、今わからなかった!?」と
「何が?」
「今ね、先生の腕の上にいたのよ。(鍵盤から)手を上げたら、飛んじゃった。妖精・・」
「えっ、ホントに!?」
私は、そんなバカな!と思わずに、「え、それ見えなかった~」と本当に残念そうに思ったのでした。
私は、子供の頃、本を読むのが好きでした。
外で遊ぶことよりも、本を読んだり、ピアノを弾いて過ごすことが好きでした。
低学年の頃までは、バーネットの「小公女」や「小公子」「秘密の花園」を何度も繰り返して読みました

特に「小公女」が大好きで
主人公のセーラと同じくらいの歳だったし、自分とダブらせて読んでいました。
セーラは、母親を早くに亡くし、父親がインドで事業を始めるため、ロンドンの寄宿舎のある女学院に入学します。
さびしい境遇なので、「エミリー」というお人形を自分の親友のように大切にしています。
セーラは空想力に長けているので、普通の子が思いもよらないことを考えています。
お友達を自分の部屋に案内するときに
「静かにはいってね。せーの、でドアを開けるから」
といって、一気に部屋のドアを開けます。
すると「やっぱり、戻ったのね。お人形っていつもこうなのよ。人間が出かけると、好きなように部屋を動き回るの。でも、人間に見られてはいけないから、足音がすると、一目散に元に戻るのよ。何もなかったかのように・・・」
お友達はびっくりして「変わってるなあ、この子」と思うのです。
でも、セーラは成績が良く、誰にでも優しく接するので、みんなから慕われる存在となるのです。
私は、『本当に誰もいない時に、お人形が動き回るのだろうか?』と考え、自分も父に人形を買ってもらいました。
そして、同じように大切にしていました。
・・・・だから、私の腕の上に、小さな妖精がいて、パッと飛んでいった、と言われた時
何だかうれしくなってしまいました

「Aちゃん、ピアノの周りにいるっていう妖精は、守ってくれているのかも。これから、たくさん練習をすればピアノ、もっと上手になるよ~」と言いました。
私の目には見えないけれど、小さくて羽がついていて、キラキラ光っている、ティンカーベルのような妖精を想像しました。
小さな生徒のレッスンでは、自分も、少女時代を思い出したり
こんなふうに、思いがけない世界へ導かれることがあり、楽しいです
- 2012/09/05(水) 16:30:38|
- ピアノ教室
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「世界一受けたい授業」「題名のない音楽会」などでお馴染みの作曲家・
青島広志先生のセミナーに参加しました。
「音楽の形式を知ろう」というテーマで
歌曲形式、変奏曲、ロンド形式、ロマン派、ソナタ形式、フーガに至るまで。
作曲家、時代の変遷とともに、歌・ピアノ曲でレクチャーしていただきました。
青島先生は、とても早口で、留まるところを知らないくらいに、エピソードを交えながらお話しされます。
でも、いつの間にか、引き込まれて行くのです。
ソナチネに出てくる作曲家「クーラウ」のエピソードや、子供の曲集でお馴染みの「ケーラー」の最大の功績はその、「ソナチネアルバム」を作ったこと、など。
クラシックの作曲家も、身近な人のように感じさせてしまいます。
先生は、話し方と同様に、ピアノの指も ”早口”
モーツァルトの「きらきらぼし変奏曲」の形式を、Var.1~12まで、すごい速さで弾きながら説明されました。
ウェーバーの「舞踏への招待」もまた、弾きながら解説。
男性が女性を踊りに誘うシーンを、曲を弾きながら、セリフをおっしゃるので
『よくお話ししながら弾けるなあ』と、驚いていたら
ちょっとつまずかれた時に
「しゃべりながら弾くのって難しいんですよ!」と。
・・・やっぱりね

とにかく、序章からコーダまで、全て弾かれて、全てお話し付きだったので、すっごくおもしろかった!

ピアノでも華やかなパッセージで「走る」部分があるのですが
ベルリオーズがオケに編曲した際に、「ハープ」に書き換えたそうです。
ハープ奏者にとって、楽器の構造上、技巧的に大変難しいということを知りました。
ナチュラル、♭、♯に変える操作、ペダルが7本あること。
腰を斜めに倒して弾かなければならないこと。
そもそも、この曲は Des dur(変二長調)
♭が5つ付くのですから。
ハープの構造や奏法は、存じませんが、想像がつきます。
ピアノ以外の楽器、オーケストラ編成や他楽器のことをもっと知りたい!と思い、こちらを購入しました。

先生のお話は、2時間ノンストップで、フーガまで走り続けました。
バッハ平均律の第16番 g mollのフーガの分析も興味深く
スジェとレポンス、「嬉遊部」(=テーマが使われないところ。転調あり。)
など、あまり使ったことのない言葉に魅かれました。
平均律を勉強していた頃は、
duxとcomesといって、主題と対旋律を赤と青のラインでマークして分析しましたが、「嬉遊部」とは、「自由対位句」のことでしょうか。
4声や5声になると、より緻密に複雑になり、あちこちからいろんな旋律やモチーフが同時に、または時間差で表れて聞こえてくるので難しいのですが、私は好きです。
「ソナタ形式」についても、一般的にあまり知られていない用語が出てきたので、もっと知りたいと思いました。
先生から、ご著書にサインをいただきましたが
来月のコンサートのご案内もいただき
「ちかこ先生、渋谷のコンサートには来て下さらないの?!」
と、ちょっとしょげたようにおっしゃるので、思わずチケットを購入・・・ブルーアイランド氏のキャラクターは憎めません

(でも、本当は内容の充実したコンサートだとわかっていたので・・・)楽しみです。
今日の学びを、またレッスンで大いに活用したいと思います
- 2012/09/01(土) 00:13:39|
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