フェスティバルのこぼれ話です。
コンクール、各部の休憩中に、楽屋で一息つこうとしたら、審査員の先生方が休憩中。これはいかん!と、ドアをそっとしめて退出。
ステージ袖から裏に回った廊下の片隅で、私、ステージ裏の男性スタッフさん達と3人でパイプいすを広げ、こっそりお茶することになりました。
彼らは、子供達のピアノのいすの高さ調整と、足台のセッティング、譜面台の出し入れ、ピアノのふたの閉開など。
これらは、全て力が要るので、男性が本当に頼りになります。
お二人ともそれぞれ、バイオリンの指導者、音大の学生さんで、きめ細かな対応で演奏者の皆さんに接していました。
私が、楽屋でいただいたクッキーを差し上げると「あ~、ありがたいですね!」と喜んで下さいました。
長い時間、集中しているので、甘いものがうれしいです。
バイオリンの先生がとても気さくな方だったので、場が和み、廊下を人が通りかかると「廊下にたむろった中高生みたいかなあ?」と。(歳が違うでしょ!と突っ込みたくなりましたが

)
おかげで、その後も集中して進行ができました。
そして、会の終了後。
コンクールでは、演奏時間が限られているので、規定時間を過ぎると、ベルが鳴り、演奏は終了となります。
審査には影響はないのですが、その旨を、開催時に、司会者が説明することになっていました。
「あのベルを、ステージの真ん中で鳴らして見せる人、初めてみたなあ」と、指揮者の岩村さん。
ホール中に「チ~ン」とものすごく響き渡ったそうです。
私は、原稿に「このように(チン)と鳴ったら・・・」と書いてあったので、説明しなくてはならない、と必死でした。
そこで、手元の原稿の内側に、土台にくっついた丸い呼び鈴を縦にして、隠すように持って、原稿を読み上げ、
鳴らす時には、
原稿を脇に抱えて、呼び鈴をまっすぐ持ち、マイクを持った方の手を縦に振りおろして、鳴らしてみせました。
原稿はスムーズに読まなくてはいけないし、呼び鈴の説明が来るまで、落としてはいけない、としっかり握っていました。
『そうだ、舞台そでで、鳴らしてもらえばよかったんだ!』と気づいたのは、ご指摘のあった後でした。
これを各部で説明しなくてはならないので、3回あったのですが、さすがに3回目は大人のステージだったので、持って出るのも大変だったし、迷った末に、口頭説明にしました。
すると、岩村さんは、「原稿を小脇に抱えて(鳴らすの)大変そうだったけど、3回目も見たかったのに、やらなかったね。」と。
鳴らした方がよかったかしら?

とにかく、ステージの上と、客席側とでは、音の聞こえ方や響きも違うし、いったい私はどんな音を響かせてしまったのだろうと、今更ながら気になってしまいます。
主催の長崎正子先生と、指揮者の岩村力さん。
主催の先生方、審査員の先生方、スタッフ、ご出演の皆様と、音楽の深いお話し、和やかな雰囲気で最後までご一緒できて、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
この経験を生かして、これからもよりよい音楽を目指して行きたいと思います。
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- 2014/03/24(月) 22:58:43|
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小さな種とつぼみコンクール、HANAMIZUKI芸術フェスティバル 関東地区大会が終わりました。
100%ほめてもらえるコンクール。
審査員は
緒方ヤヨイ先生、木下尚子先生私は、当日司会を務めさせていただきました。
演奏が終わって、ステージ上で、客席の審査員の先生からコメントをもらった小さなピアニストたち。
スポットライトを浴びて、緊張した面持ちで、先生のコメントをじっと、真剣に聞いていました。
マイクを向けると「ありがとうございました」とかわいい声でご挨拶。
小さな子供たちにとって、大きな体験だったと思います。
小学生、中学生の演奏者の皆さん、いいところを引き出してもらって、これからの自信に繋がることと思います。
「ステージは思ったより大きくなく、あまり緊張しなかった」「他のお友達の演奏が聴けてよかった。」「気をつけて弾くところが、全部飛んでしまったけど、最後まで弾きとおした」など。
練習は長い道のりだけど、本番はあっという間に終わってしまう。
こういう体験が大事。
でも、一回り成長しているのです。
私の教室の生徒達も参加。本人のがんばりと、それを見守った保護者の方々に感謝しています。
午後からの芸術フェスティバルは、
審査員に指揮者の岩村力氏、PINA理事の江崎光世先生、キーボーディストの丹野義昭氏、ヴァイオリニストの守田千恵子先生をお迎えして、ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットと、より華やかに演奏が展開しました。
私は、ステージでの司会進行と、影マイクでした。
だから、客席からの様子は全くわからなかったのですが、
舞台そでに集まった、本番直前の出演者たちの様子を感じることができました。
1部(幼稚園~小4)は、補助ペダルをつけるお母様が同席されたり、ひとりで静かに本番を待つ子。
2部(小5~中3)は、お友達がステージに出て行くときに「がんばってね」とエールを送る子、楽譜の上でパラパラと指を動かす子。
3部は大学・一般の部だったので、「ハアッ」「フーッ」とため息や、張りつめた空気感が伝わってきたり。
私自身も、アナウンスとタイムキーパーで、間違ってはいけないと必死でした。参加の皆様の様子を背後で感じていました。
全ての演奏が終わって、招待演奏、審査員の先生方の講評のあと、結果発表、表彰式。
(招待演奏は、ヴァイオリン、ピアノともに、すばらしい演奏でした。)
HANAMIZUKI芸術大賞、金賞、銀賞、銅賞、奨励賞。一般審査員(お客様)による聴衆賞というのがあり、全ての人が受賞します。
私は、お名前をお呼びするのに、受賞者と個人名を間違えてはいけないので、責任重大だと思いました。
でも、名前を呼ばれて、びっくりして両手で口元を覆う方、「やったあ~」とご家族と喜びを分かち合う演奏者の皆さんの様子を拝見して、こちらもドキドキ、うれしくなりました。
これからのレッスンが、より充実したものとなりますように。
そして、いい音楽をたくさん奏でて下さいね。
- 2014/03/24(月) 21:52:00|
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前々から気になっていた「できるかな ひけるかな」シリーズ。
そのセミナーに行きました。
こちらはクリアファイルです。

春畑セロリ先生の新刊。
ピアノで遊びながら、自然にリズム感、和声感、読譜力、即興力、表現力を養う教材。
セロリ先生の‘あそびごころ’たっぷりの「音感を育てる」教材です。
出版されて1年とのことですが、絵本のようなきれいな表紙、手に取って「どれもほしい」
でも、使い方が??かなあ・・・
買いこんで読まない本のようになってもいけないし(これまでにありがちな私

)
と、躊躇していました。
ハーモニー構築が一番好きな私は「わお~ん・あそび」をまず購入していました。
「おじぎでポーズ」
「気をつけ、礼」の「ド―シードー」Ⅰ-Ⅴ7-Ⅰ
条件反射でおじぎをしてしまいそうな、定番の和音ですが。
テキストでは「いろいろな和音でおじぎ」をするので、あれあれ・・・
笑える音だったり、悲しかったり、ドロボーが忍び足しそうな音だったり。
そこで、すきなポーズをしてもいいのです。
これを、レッスンで使ったところ、生徒は「アレ?」
不思議な音に戸惑いを感じたようで、ポーズする以前に、固まってしまった

そう。
今まで聞いたことがなかったからだと思います。
新しい体験の第一歩です。
テキストには「トロッポロ星」から来た、不思議でかわいいキャラクターが、ナビゲーターになっていて、「ゼローリ」という作曲家が、時々ヒントをくれます。
・・・わお~ん・あそびを例にとりましたが。
これまでのメソッドと違って、先生も頭を柔らかくして、生徒と一緒に音楽で遊びながら教えることができます。
楽典の決まりというのはありますが、
セロリ先生は、音楽に「これが正解でこれが間違い。」というのはないので、生徒の感性を大事にして、それから、やさしく導きましょう、ということをおっしゃっていました。
驚くような発想豊かな曲を聞いたり、一緒に「ンパッンパッ」と、リズム打ちをしながら空間を感じたり。
楽しい、充実した2時間でした。
あの子には「これを使おう」この子には「コレかな」と、次々にイマジネーションが浮かびました。

「すきなおと、ひこう」即興を楽しむテキストもレパートリーに加えました。
そのうち、「がくふたんけんたい」楽曲分析を養うテキストも、使おうと思っています。
セミナーには、知り合いの先生もたくさん来ていました。
皆さんと久しぶりにお会いしてお話ができてうれしかった!
また、来週からのレッスン、早く来ないかなと待ち遠しいです
- 2014/03/07(金) 23:46:11|
- セミナー
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